今回は水野敬也著、『四つ話のクローバー』のあらすじと感想を紹介します。
非常にすらすら読める上に、自分の生活、人生に寄り添ってくれる物語です。
こちらの記事を読んで興味が湧いた方はぜひ本を手にとって読んでみてほしいです。
※あらすじや感想が主にはなりますので、がっつりネタバレはございません。
本の紹介、水野敬也さんとは。
著者は水野敬也さん。
『夢をかなえるゾウ』という本は聞いたことがある方が多いと思いますが、
この著者の方です。
最近『夢をかなえるゾウ4』も発売され、
早速読みましたが、これまで通り非常に面白かったです!
その勢いで他の本も読みたい!と思い、
今回の『四つ話のクローバー』を読みました。
夢をかなえるゾウを読んだことがある方は想像がつくと思いますが、
この本でも同じく物語調の本です。
題名の通り、四つの話からできており、
それぞれ1話ごとに完結するような物語集となっています。
非常にすらすら読める本で、
普段、比較的本を読むのが遅い自分でも
2時間ぐらいで読めたような気がします。
それぞれの物語は独立しているので、
1つの物語、30分ぐらいですらっと読めるような作りになっています。
あらすじ
主人公は東京で働いていたが、仕事を解雇され、
地元の田舎に戻ってきた。
そこで再開したのが、小学生の頃の同級生、神谷だった。
田舎に帰ってきて自殺まで頭によぎった主人公ではあったが、
気さくな神谷に連れられ、近くの喫茶店に入ることに。
主人公は神谷に少しずつ東京での辛かったことを打ち明けはじめ、
気づくと涙が出ていた。
そんな主人公に神谷がかけた言葉は
「ウチのおじいちゃん、覚えている?」
だった。
主人公はめちゃめちゃな性格だったおじいちゃんのことを思い出していた。
神谷のおじいちゃんは変わった人ではあったが、
戦後に印刷業を創業し、大きな利益を上げた人でもあった。
そんなおじいちゃんは3年前に亡くなってしまっていたらしい。
おじいちゃんの趣味は物語を作ることだったようだ。
神谷は主人公におじいちゃんが作った四つ物語を話し始めた。
その四つの物語にはそれぞれ、
主人公に、そしてこの本を読んでいる人の人生や生活のためになるような
「ヒント」がたくさんつまっていた。
読書感想文 読み終わって感じたこと
読み終わって感じたのは、
「日本昔ばなし」のような本だなということです。
どういうことかというと、
この本では、それぞれの物語で
「ここを感じて、学んでほしい!」
という意図ははっきりされていないのです。
「日本昔ばなし」もそれぞれ何となく、
こういった教訓かな?と感じるものあると思いますが、
どの話も結局何か考え方や教訓を押し付けられることはないですよね。
この『四つ話のクローバー』も生きるためのヒントはたくさん詰まっていますが、
何かを押し付けてくることは決してありません。
読む人によって、読む時期によって、受け取り方が変わってくると思います。
私も読んでいて、何度も
「あ、ここ、この前仕事で感じた気持ちに近いな。
その時ってどんな行動をとっていたっけ?」
と自分の生活を振り返る場面がありました。
ビジネス本や啓発本でよくある
「〇〇な人は〇〇をしたら良い!」
というはっきりとしたメッセージや解決策は一切登場しません。
しかし、いや、だからこそ、
読んでいるその人に直接響くメッセージになっていると感じました。
自分の生活に、人生に寄り添ってくれる、
そんな四つの物語であり、一冊の本であると思います。
自分の生活に繋げられるようなシーンやセリフがたくさんあるので、
読んでいるあなたにだけ伝わるようなメッセージが必ずあると思います。
注意点(おすすめの読み方)
ここまで響くメッセージがあると何度もお伝えしておりますが、
実際に読むときは
ぜひフラットな気持ちで読んでいただきたいです!
「何かを学ぶぞー!生活に繋げるぞー!」と前のめりに読むのではなく、
小説を読むような感覚で、気軽に読むことをオススメします。
その方が、より自分に当てはまる内容だけが入ってくると思います。
読むときの心情や、環境で受け取り方が異なるということは、
同じ本を2度以上読んだことがある方は経験があるのではないでしょうか。
この本でも
四つの物語のどれが響くのか、
どのセリフやシーンが響くのか、が
より出やすいと思うので、ぜひフラットな気持ちで
小説を読むかのように読み進めていってほしいです。
『夢をかなえるゾウ』を読んだことがある方はご存じだと思いますが、
水野さんの書く物語は、普通に小説としても面白いですからね!
明日からの気持ちや行動を少し変えるための少しの勇気を与えてくれる
そんな素敵な一冊でした。
Kindle Unlimited会員の方は無料で読めるのでぜひ読んでください!
そうでない方も、すべての方に買って読む価値のある本だと思いますので
ぜひ手に取って読んでいただきたいです。
この本との出会いで、あなたの生活や人生に
少しの勇気が生まれることを願っております。
コメント