『そして、バトンは渡された』-あたたかいきもちになれるものがたり

読書感想文
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そして、バトンは渡された (文春文庫) | 瀬尾 まいこ | 日本の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon
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※小説の感想文に関しては、本当にただの感想文です。
誰にどんなことを伝えたいとかは考えず、ただ思ったこと、感じたことを書き連ねます。


久々に小説を読んだ。気づいたら夢中になって読んでた。

少し前に話題になっていたので、気になって買ったがすぐに読み終わってしまうほど、どんどんと読みたくなる物語だった。
というよりは気づいたら読んでしまっていたという表現の方が、なんとなくあっている感じがする。

離婚や死別などで父親が3人、母親が2人という変わった経歴を持つ少女が主人公の物語。
ここだけ聞くと、その設定を中心とした奇妙な話が展開されると思うが、
内容は、家族の愛に触れられる、素敵であたたかい気持ちになれる話だった。

人が人を愛して、心から大切にするということがどういうことなのかを感じることができた。

登場する人物はどの人も非常に特徴的で素敵な部分があったが、自分として一番好きな人物は3人目の父親「森宮さん」だ。

30代でありながら急に女子高生の父親になるという覚悟のいる選択なのにも関わらず、その境遇を心から幸せに思い、娘の優子のことを心の底から大事に思っている様が常に表れていた。
一般的にいう天然な部分が多いからこそ、その覚悟と愛の大きさが不思議な形として表れるのが、またいいところだと思った。
裏表なく素直に感情を行動や言葉にできる人というのは非常に魅力的であると感じた。

そんなところが、主人公の優子にとっては父親以上に「森宮さん」としてかけがえのない存在になっていったのだと思う。
この物語を読むと、
「実は自分が気づかないところでいろんな人が自分のことを大切に思っていてくれていたのかな」
と考えさせられる。


優子は人が自分に向けてくる感情をしっかりと感じ取れる子だと思った。
主観的ではなく、感情そのものとして受け入れ、それに気も留めなかったり、揺らいだりする。

誰かが自分に対して持った感情をまず受け止める。
これはとても難しいことだと思うが、とても大事なことだと思う。

きっと多くの人からたくさんの愛情をしっかりと受け取ってきたから、
そういったことが身についているのかなとも思った。

普通だったら、悲劇のヒロインでいられるその人生を、
ありがたいと感じ、しっかりと生きている強さと、人が大事に思う気持ちに気づける優しさは、
読んでいる者の気持ちをあたたかくする要因だと思う。

最後のシーンでは、飛行機の中で普通に泣いてしまった。

読めてよかった。素敵な一冊でした。

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