人生はどれだけ呼吸し続けるかで決まるのではない
どれだけ心のふるえる瞬間があるかだ
ボブ・ムーアヘッド
この言葉は本の中で紹介された、牧師ボブ・ムーアヘッドの文章の一部抜粋です。
この文章を読んだときに、まさに震えました。
ぜひ、全文読んでほしいです。
この文章は筆者の佐々木圭一さんが読んで心が震えたという事で紹介されていますが、この本の中ではこうした文章の具体例となぜ人に伝わるのかがまとめられています。
どんな本?
伝え方は、ほとんどの人が自己流=学べば突出できる
国内外の数々の賞を受賞したコピーライターの佐々木圭一さんが、
「ノー」を「イエス」に変える技術や「強いコトバ」を作る技術を伝授してくれます。
多くのコトバに触れる佐々木さんがこれまでの経験の中で見つけ出した、伝え方の技術を具体的な事例を用いて紹介されています。
読み終わった後には、使える技術を知ることができるので、すぐに自分の生活に活かすことができます。
うまい伝え方は会話が得意な才能のある人だけができるものではない、
「伝え方にはシンプルな技術がある」
「感動的なコトバは、つくることができる」
ぜひ伝え方に悩んでいる方には一読いただきたい一冊です。
内容紹介
頭で思っていることをそのままコトバにしない
「ここは駐輪禁止です」
⇒「ここは自転車捨て場です」
この言い換えについては、
イエスに変える7つの切り口のうちの1つ、「②嫌いなこと回避」という技術が使われています。
この本では具体的な切り口が紹介されているので、すぐに使いやすいのが大きな特徴の一つです。
小手先のテクニックだけではなく、そのコトバの作り方のステップが紹介されているところが魅力的だと思ったので、ここではコトバ作りのステップについて紹介していきます。
先ほどの自転車の例を使ってステップを解説していきます。
「イエス」に変える3つのステップは以下です。
まずは、頭で考えた事をそのままコトバにしない(Step1)ということで、
自転車を置いてほしくないことをそのまま「駐輪禁止」としないように注意です。
では、どうするか。それは相手がどのように考えているかを想像(Step2)します。
今回の例では、相手が嫌いなこと、されると困る事というフレームワークで想像をしていきます。
相手=自転車を駐輪する人が困ることは、「自分の自転車がなくなってしまう事」です。
ということで、自分のお願いと相手のメリット(今回でいくとデメリット)を一致させて、(Step3)
「ここは自転車捨て場です」という言い換えを行います。
この考え方は要するにただ自分の言いたいことだけではなく、
相手のことも考えた上でお願いをしようということになります。
これは意識すれば簡単にできることなので、ぜひ何かを人にお願いするときや提案するときには、
相手の立場や頭の中を想像してコトバを作ってみてください。
今回はノーをイエスに変えるためのお願いの方法について紹介しましたが、
そのほかにも、強いコトバを作るための5つの技術にについても紹介されています。
ぜひ本を手に取って読んでみてください。
最後に佐々木圭一さんからの一言を紹介して終わりにしたいと思います。
あなたのお願いを実現させる答えは、自分の中にない。
相手の中にある。
佐々木圭一
漫画版もあります。サクッと読みたい方はこちら↓
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